白華現象:漆喰は寒い時に塗ってはいけないということを身をもって体験した話

釣りが好きで、もっと釣りたい、いろんな魚を釣りたい!そんな気持ちだけ(勢いだけで)仕事を辞めて福岡から対馬に移住してきた夫婦です。
対馬で暮らしていくにあたって今住んでいるところは家賃が高いので、もう少し安く住める場所へ引っ越し予定。引っ越し先は多少修繕が必要なお家なので貧乏夫婦がDIYをしながら新たな生活に向かい頑張っていく様子を書いていきます。
失敗することも多いだろうけど暖かい目で見守ってください。
白華現象
白華現象(エフロレッセンス)とは、漆喰の表面に白い粉や結晶が浮き出る現象です。 主に水分に溶けた石灰や塩分が表面に染み出し、乾燥することで発生します。
原因
- 水分の影響(雨・湿気・施工時水分)
- 未熟な漆喰(完全に硬化していない状態で水が関与していない)
- アルカリ成分の移動(漆喰内の水酸化カルシウムが溶け出し、炭酸カルシウムとして結晶化)
簡単に言うと硬化不良って状態のこと。
漆喰を買ったことがある人は「寒い時期に施工しないで」的な注意書きを見たことがあるかと思うけど、その注意書きの通り、硬化不良は寒い時期に起こりやすい。
白華現象の漆喰
白華現象の漆喰の壁がどんな感じなのかというと、こんな感じ

触ると白い粉が付きます。洋服が真っ白になってしまう。引っ越し業者さんの作業服を真っ白にしてしまったのは言うまでもない。
これはいかんと思って対策を試してみた
対策①
簡単にできることとして、表面を硬く絞ったタオルで拭くというものがあるので試してみた。
拭いても拭いても白い。
まあ、大寒波と言われた時期に施工したから表面だけではなく全体的に硬化不良を起こしてしまっているのだろうと思う。しらんけど
対策②
シーラーで固めてしまう。
ただ、このやり方だとせっかくの漆喰の効果である吸湿効果がなくなってしまうのではないだろうか。すごく悩みどころである。ネットで調べてみたけど、やはり吸湿効果がなくなるという回答が多かった。
対策③
漆喰の上塗り。
暖かくなってから、漆喰の上に漆喰を塗って、塗り固めてしまう。
漆喰の効果も保持したまま、白いけど、触っても白くならない壁の出来上がり
どの方法で白華現象に立ち向かったか
本当は漆喰の上塗りをしたかったけど、2月末。暖かくなるまでだいぶ待たないといけない。
その間にもおしろいを塗られたように服が白くなる事故を何度も繰り返すのは嫌
というわけで、最低限の部分のみをシーラーを塗って対策することに。
アクドメール
使ったのはおなじみなアクドメール
これを人が触る可能性のある壁3面+洗濯機置き場(化粧合板に漆喰塗った場所)に塗布。引っ越し屋さんを真っ白にしてしまって申し訳ないことしたと反省
白華現象にシーラーを塗った効果は?
アクドメールを塗った漆喰の壁からは白い粉はつかなくなりました。
これで、安心して壁に体を擦りつけられる。
今回シーラーを塗ったのは人が触る可能性のある壁のみ、1部屋で襖1枚分くらいの面積のみ。
古い家なので壁が少なくて助かった。せっかく漆喰塗ったのにシーラーで塗りつぶしたら、ペンキ塗れば良かったと後悔するところだった。
まだ、漆喰を塗りたい場所があるので、それはもう少し暖かくなってから塗っていくことにする。
今回の学び
- 注意書きにはちゃんと意味があるので守った方がいい
- 漆喰は暖かくなってから塗る
- 白華現象→いつまでもペンキ塗りたて状態
- シーラーは最終手段
- 体が触れない漆喰部分は未だに白華現象継続中