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対馬のオソロシドコロってどんなとこ?~歴史と神話を学べる場所。あと健康にもなるかも~

しまれぽ

釣りが好きで、もっと釣りをしたい、いろんな魚を釣りたい!そんな気持ちだけ(勢いだけ)で仕事を辞めて福岡から対馬に移住してきた夫婦です。
釣り中心な生活で、あまり対馬観光的なことはしていないけれど、対馬内の漁港に関しては結構知ってる方だと自負してます。とはいえ、まだまだ行ったことない地域(漁港)もあるので今後も開拓して行こうと思ってます。との地域の形状と波の状況は大事な部分なので、開拓の相棒はGoogleマップとタイドグラフです。対馬歴が浅いので付け焼刃的知識で間違ってることもあるかもだけど、頑張って勉強しながら更新していきまーす

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オソロシドコロの概要

オソロシドコロって何?怖い場所?肝試し??って最初に思う人は多いはず。対馬市のオソロシドコロは、長崎県対馬島南部の豆酘(つつ)地域に位置する神聖な場所です。
この地域は怖い場所というより、古来より地元の人々から畏れ多い聖地として崇拝されてきました。オソロシドコロは主に3つの場所を指します:

オソロシドコロの3つの場所

対馬でオソロシドコロと言われる場所は主に3つ

  • 表八丁郭(おもてはっちょうかく)
  • 裏八丁郭(うらはっちょうかく)
  • 不入坪(いらぬつぼ)

表八丁郭と裏八丁郭は龍良山(たてらさん)にあり、不入坪は多久頭魂(たぐすたま)神社にあります。場所としては下対馬の豆酘周辺
今回はこの中の表八丁郭に行ってみた時のことを書いていく。

天道信仰とオソロシドコロ

オソロシドコロは、対馬固有の宗教である「天道信仰」の聖地である。
この信仰は約1300年前に始まったとされ、豆酘で生まれた天道法師を中心としています。天道法師は太陽を父に持つ特別な存在とされ、驚異的な力を持っていたと伝えられおり、それによると、天道法師は嵐に乗って空を飛ぶことができ、天皇の病気を治すなどの奇跡を起こしたとされている。

やまねこさん
やまねこさん

太陽がお父さん!!!空も飛べる!!!

八丁郭の特徴

私は浅藻の入口から入って、少し歩くと見えてくる。他の行き方もあるとみたような気がするけど、この行き方が分かりやすいと思う。
八丁郭は、何層にも積み上げられた石積みで構成されていて、天道法師のお墓だと言われている場所。目的地に近づくと「土足厳禁」の看板が見えてくる。

看板に従い、靴を脱いで細かな石が敷き詰められた参道を通っていく。足の裏が痛くなる系かと思ったけど、意外と足の裏に優しい石でした。

石積みに近づくにつれ、多くの参拝者は独特の雰囲気を感じるという、背筋が凍るような、今まで経験したことのない、神聖で畏怖の念を抱かせる感覚を感じ取るらしい。私の場合は空気感は変わった気がするけど、そこまでの感じは感じ取れなかった鈍感

禁足地としての歴史

かつて、オソロシドコロは厳重な禁足地だったらしい。地元の人々は山自体を聖地として扱い、近づくことさえ許されなかったと。この禁足地に誤って入ってしまった場合、特別な掟がありました。「犬の子(インノコ)」と唱えながら後ずさりしなければならなかったのです。これは「私は人間ではありません。犬の子です」という意味を持ち、聖地を冒涜してしまったことへの謝罪と自身を卑下する行為だった。

現在では、そこまで厳しくはないのだけど、八丁郭に背中を向けてはいけないということで、誤って背中を向けてしまった場合には「犬の子(インノコ)」と唱えながら後ずさりをしなければいけないと少しだけ緩和されてます。

現在、オソロシドコロは以前ほど厳格な禁足地ではなくなってきている。周辺には桜やつつじが植えられ、地元住民も訪れることができるようになった。しかし、参拝には依然として厳格な作法があります。靴を脱ぎ、参道を通って石積みに近づく際には、昔ながらの畏敬の念を持って接することが求められます

オソロシドコロの文化的意義

オソロシドコロは、対馬の豊かな歴史と文化を象徴する場所、天道信仰という独自の宗教文化を今に伝える貴重な遺産であり、地域の人々のアイデンティティの一部となっています。また、この場所は日本の民間信仰の多様性を示す重要な例でもある。太陽信仰と地域固有の伝説が融合した天道信仰は、日本の宗教文化の複雑さと豊かさを表しているといえる。

観光地としてのオソロシドコロ

近年、オソロシドコロは対馬を訪れる観光客の間で注目を集めている。オソロシドコロという名前、禁足地であるということ、その神秘的な雰囲気と独特の歴史が、多くの人々の興味を引いている。しかし、観光地として開放されているとはいえ、訪問者は場所の神聖さを尊重し、適切な態度で参拝することが求められる。靴を脱ぎ、静かに参拝するということが、他にはないオソロシドコロの神秘的な雰囲気を体験することができる理由でもあると思う。

今回の学び

  • オソロシドコロは主に3つ
  • 八丁郭は本来は禁足地
  • 背中を見せてはいけない
  • 神話マニアにはたまらない場所らしい(神話マニア談)
  • 犬の子(インノコ)は魔法の言葉

対馬市のオソロシドコロは、日本の地方文化と信仰の豊かさを示す貴重な場所です。かつての厳格な禁足地から、現在は慎重に管理された参拝地へと変化しましたが、その神秘的な雰囲気と文化的重要性は今も変わりません。オソロシドコロを訪れる人々は、単なる観光地ではなく、長い歴史と深い信仰に裏打ちされた聖地を体験することになります。この場所は、対馬の人々の信仰と文化を理解する上で重要な役割を果たし続けているのである。

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