移住

浅藻地区の対馬ノラネコのTNR大作戦にボランティア参加してきた話

しまれぽ

少し前に書いたけど、対馬では対馬ヤマネコの保護に力を入れてます。

あわせて読みたい
野生の輝き:対馬ヤマネコの魅力と現状
野生の輝き:対馬ヤマネコの魅力と現状

ヤマネコ減少の要因の一つとしてノラネコからの被害(喧嘩してケガを負ったことや感染症によるもの)があると言われてる。なので対馬市では『ノラネコ不妊化事業』を新たに始めています。確かに市の駐車場に捕獲機が山積みされての見た気がする。
対馬市が考える流れとしては、行政がノラネコを捕獲し、提携の動物病院にて不妊処置をし、捕獲した場所に再び話す。地域住民は地区の猫を見守り(監視)していただきます。とのこと。そして、重要なのは対馬市ではみだりなノラネコへの給仕は条例で禁止されていますので特にご注意くださいと書かれている。HPではここが太字にされているので一番こだわってる部分なのでしょう。餌を与えてよいのは飼い猫のみ!(室内飼い)

スポンサーリンク

7/6~ 浅藻地区TNR大作戦

7/6から対馬市の浅藻地区で地域ボランティアによるTNRが行われたので私たち夫婦も参加してきました!主催?は長崎県です!!
今、おや?って思った人、鋭いですよ。そう対馬市が推進しているノラネコ対策のではなく長崎県が推進しているノラネコ対策です。実際にボランティア参加してくれた中に対馬市の行政職員さんはいませんでした。どうしても、対馬市が打ち出している事業計画との矛盾を感じてしまい、本気でやる気があるのか?と疑問を感じます。と書いたら怒られそうなので消しておく

TNRとは

Trap(トラップ):捕獲すること
Neuter(ニューター):不妊手術のこと
Return(リターン):猫を元の場所に戻すこと

TNR成功のために必要なこと

即行

スグやる:猫は1年に3回出産することができ、一度に5~7頭の子猫を産むことができます。生まれた子猫は6ヶ月すると妊娠可能な年齢になり孫猫を産みます。TNRをゆっくり行っていては、猫の繁殖スピードには追いつけません。

徹底

全部やる:90%の猫にTNRをしても、残り10%の猫からあっという間に頭数が増えてしまいます。だいたいで満足するのではなく、その地域の猫100%にTNRを行うことが大切です。

継続

続ける:100%を目指してTNRを行っても、捕獲漏れや新入りが見つかります。その都度、未手術の猫を見つけ素早く対応していく管理体制を維持できれば殺処分ゼロが実現可能になります。

公益財団法人 どうぶつ基金

TNRは長崎県が進める殺処分ゼロのための活動になるといえます。環境省も地域猫活動を提唱しており、行政、地域住民、ボランティアの三者合意が原則。話し合っている間に、合意に至らずに実行できない。合意を取り付けている間にどんどん猫が増え、当初想定していた予算や期間で対応できず放置されてしまうということが多々あるとのこと。今回のTNRはボランティア団体が行政と地域住民の合意を取り付け実施した活動となります。

長崎県の取組み

長崎県では地域ネコ活動の推進をおこなっています。地域ネコ活動とは簡単に言えば地域で協力して猫と共存していこうという活動になります。具体的には、野良猫に赴任去勢手術を行い、子猫が生まれるのを防ぐ。餌やりやトイレの場所を地域でルール化する。その猫が命を全うするまで、地域の人たちで見届ける(地域の猫として飼養する)ことを推進しているのです。

Luna spay clinic

猫の不妊去勢手術専門の完全予約制病院、千葉県成田市からハイエースに手術機器を積み、車の中で手術していく離島には絶対必要な神様みたいな先生です。長崎県からの依頼で離島を周っている中、対馬にも来島してくれたのです。

このハイエースの中が手術室になっています。オスだと問題なければ10分程度、メスで1時間程で手術完了するそうです。
笹尾先生は猫が大好きで大好きで、猫と人の間に立てる人物を目指して獣医になり、猫を嫌いな人を増やさない、猫が悪者にならないために必要な医療を届けるという信念を持ちハイエースで各地を周っています。

今回手術中の様子も見学させていただきました。

ツシマノラネコ

対馬市のノラネコをなくすことをゴールに集まった民間ボランティア団体。
活動内容は野良猫の無計画な繁殖をなくし、ノラネコ増加による交通事故や糞尿被害、絶滅危惧種ツシマヤマネコへの影響を減らすこと。

対馬にはノラネコを地域ネコとして管理するシステムが根付いてなく、地域によっては多頭飼育崩壊も多発している。絶滅危惧種のツシマヤマネコとペット飼育から生まれたノラネコが同じ島で生きていくことで当然のように問題も生じていますが、どちらの命が大切という判断はできません。この混沌とした状況を変えるべく、ノラネコ写真賞で得られる寄付金をもとにして、以下の対策を講じる
・対馬野良猫に対するTNR実施推進
・対馬における地域猫活動の実施推進
・対馬ノラネコの現状発信
・保護猫譲渡情報の発信


今回のTNRは写真展等の寄付金から罠を購入したそうです。

TNR活動に参加した感想

私は捕獲部隊として参加。土曜日の夜に既に設置された罠の見回り、一時保護場所までの運搬、罠の再設置というのをしてきました。

以前から猫をちょいちょい見かけるなとは思っていたけど、獲れる獲れる。こんなに獲れるものなの!?って驚くくらいに罠に入って行くのです。捕獲して罠を再設置して帰りに覗いたらまたいる。釣りでいえば入れ食い状態。

ツシマノラネコさんもTNR活動は初めてのことで、常に問題点を出し合いその場で改善策を考え、可能な限り猫に負担がかからないように動いていました。参加してくれた人たちには美味しいご飯と飲物も

差し入れでいただいたジャージャー麺の具材をご飯にかけたジャージャー飯。メンバーで韓国出身の方が翌日の活動には自分は行けないけどと前日の夜に作ってくれたそうです。すごく美味しかった!

手術を行ってくれていた獣医師さんの話では、各地でボランティアをみているが、お弁当を配るということはあるけど、様々な食事を準備してくれているところはない、男性が多いのも特徴的で安心して手術を行えたと仰られてました。

今回のTNR活動では、1日目16頭、2日目16頭、3日目14頭、計46頭の手術が行われ、みんな無事に帰してあげることができたみたいです。先生は休憩なしにこの数をこなしていただき頭が下がります。次は壱岐でTNR活動が実施されるとのことで、さらなるご活躍を応援してます!
ツシマノラネコの活動はこちらからチェック@tsushima_noraneko

ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキング
スポンサーリンク
ABOUT ME
しまれぽ
しまれぽ
鋼のハート
やってしまえばどうにかなる!
記事URLをコピーしました