そういえばだけど、旦那氏ニートやめました

釣りが好きで、もっと釣りたい、いろんな魚を釣りたい!そんな気持ちだけ(勢いだけで)仕事を辞めて福岡から対馬に移住してきた夫婦です。
休みの日は、基本的に釣りに行き、天気がちょっと悪い時は釣りに行き、すごく天気が悪いけど、釣り欲が抑えられない時にはやっぱり釣りに行き、休みじゃない時で、元気が有り余ってる時は、夜釣りに行きます。よく使うアプリはウェザーニュースとタイドグラフです。なんか、すごく釣りをしてるみたいな私たちですが、私の釣り歴は6年いかないくらい(対馬歴は4年目に突入)
ニートアングラーのその後
少し前のブログで旦那氏がニートアングラーになるという記事を書いたけど

ニートになっても私にこき使われるだけなことに気が付いたらしく、ニートやめることにした。
今は一生懸命働いてます。
その代わり、私がニート動物飼育員として頑張っている
地域おこし協力隊という仕事
突然地域おこし協力隊の話になるとビックリするかもだけど、私の仕事が地域おこし協力隊だったので、どんな仕事だったのかを少しだけ書いてみる
地域おこし協力隊に応募したきっかけ
対馬に移住すると決めて当初は仕事はするつもりはなかった。前々職が超絶ブラックな不動産業、前職がブラックから転職した私には超絶ホワイトに感じていた某企業。すごく楽しかったけど、釣りを存分に楽しみたいという気持ちが勝り退職し移住に踏み切った。
資金は少しは貯めていたので、のんびり暮らそうと思っていたが、貯金ゼロの旦那氏に働いて欲しいと懇願され仕方なく仕事を探してみた
対馬のお仕事事情
対馬は離島だけど、それなりに仕事はある。ただし選ばなければという条件つき
そして、都会と同じような仕事をしようとしても難しい。私の場合、仕事は何でもよかった。一つだけ条件があるとすれば楽しそうな仕事。その1つの条件のみで求人をみていたら地域おこし協力隊の募集があり応募し、採用されたのです。
面接ですごく覚えてることが、面接は今までの仕事の面接の中で一番かたっ苦しい面接だった。そんな中で言われたことと言ったこと
面接官:退任後も対馬に定住してくれますか?
私:釣りが目的での移住なので、釣りが楽しめる限りはいるけど、釣りができないとか、魚が釣れない状況になったら対馬にいる意味がなくなるので島を出ると思います。
落ちたら落ちたで別にいいやと思っていた当時の私がよくわかる一言である。
仕事の進め方
仕事内容は詳しくは書かないけど、地域によっていろんな活動(仕事)の仕方があるかと思う。対馬は基本的に放任。私がいた部署は他の部署に比べるとものすごくカッチリした部署だったけど、それでも放任されてたと感じる。やることは自分で見つけてくる感じ(私の場合)
ちなみに私は会計年度で採用された地域おこし協力隊である。会計年度であるがゆえ、やりたいと思ってもできなかったこともたくさんある。制度、規則、そして役場職員として、そういうことに雁字搦めにされていた。が、私も一般企業で営業職をずっとしていたわけで、営業成績もそれなりに良かったので制度、規則を逆手に取ってはイエスと言わざるを得ない状況に持ち込む戦法をとっていた。どこにでも抜け穴はあるし、解釈の仕方で変わることもある。
今の私は普通のヤギ飼いであるが、私のミッションとヤギは全く関係なかった。ミッションに関する出張先でヤギというものを認識し、島に帰ってきたら突然ヤギ飼いたいから牧場に研修に行かせてくれと言い出し、ミッションとヤギを結びつけ牧場研修の許可を取ってみたり、当時住んでた場所から突然1時間半離れた場所へ引っ越すと言い出し、ヤギのお迎え準備のために役場へ行くのは週1か2、その他は柵作ったり、小屋作ったり、家の改修を行ったりと3年目は本当に自由にさせてもらったことは本当に感謝している。送別会の時に担当者からヤギ飼いたいと言い出した時には唖然となったと言われた。だろうね笑
彼には色々と迷惑をかけたし、衝突もそれなりにしてきたけど、今では感謝している。
地域おこし協力隊で3年間働いて思うこと
地域おこし協力隊というのは(会計年度の場合)これがしたいということがあっても、なかなか出来ないことも多いかと思う。役場がして欲しいこととの乖離もありお互いにギスギスすることもあるかと思う。私も任期始まって2週間も経たずにそれなりの喧嘩をしたし、文句ばっかり言ってた(おかしいと思ったら相手の役職関係なく文句言うタイプ)でも、考え方ひとつだと私は考えている。
やりたい、ダメだ!で諦めるなら最初からしないでいい。
やりたいと思ったら何パターンも切り返しを準備して、じゃあ、これは?じゃあ、こうしてもダメ?だったらこうは?そんな感じで思いを伝え続け決して諦めない、そして周りにも話していく。周りに話していくと不思議なことに協力者が現れることが多い。これが言霊の力というやつなのか?物事がスムーズに進めることができてくる。本当にしたいことなのであれば、退任後にすればいい。
地域おこし協力隊の制度には退任後の準備をするということも仕事としてできるのだから。そこまでしなくてもと思うなら、それまでの気持ちだったということなのだ。
地域おこし協力隊の心構え
地域おこし協力隊は何かをしないといけないと思っている人が多いけど、たった3年で知らない土地で何かできる人がどれだけいる?そもそも役場なんてやりたいことの許可を得るのにものすごく時間がかかる。なので、3年すべて準備期間だと思えばいい(会計年度はね)1年目で土地を知り、2年目で何がしたいか考えて、3年目はそれに向かってひた走る。給料もらいながらそれができるってすごくない?しかも協力隊のネームバリューもあるので、地域の人にもすぐに認識してもらえるしね。知らない土地に移住する時のまずはの仕事で協力隊を選ぶのは私はありだと思う。
地域おこし協力隊には様々な研修が用意されていて、いろんな地域の協力隊と交流することができる。羨ましいと思える自治体もあれば、ここでなくて本当に良かったと思ってしまう自治体もあるこればっかりは入ってみないとわからない。面接で自治体のビジョンを確認するのも必要かと思う。
最後に
今の生活はそれなりに充実している。現在の状態を端的に伝えればニート飼育員であるが、仕事がないわけではない。協力隊時代の繋がりからいくつかお話しをいただいている。お話しをくれる人たちは私がヤギを飼っていることも、今後どうして行きたいのかも多少は理解してくれているので、ありがたいことに仕事の時間も融通きかせてくれるっぽい。そのうち現在のニート飼育員から副業持ち飼育員となる日も近いかも
普通に移住してきただけなら狭いコミュニティの中でしか生活してなかったと思うけど、この仕事のおかげで島の中に短時間で様々な繋がりを持つことができ、かなり充実した移住生活を送ることができているので、本当に地域おこし協力隊という仕事を選んで良かったと思っている