移住

15年前にも大量発生した大型クラゲの「エチゼンクラゲ」が今年も大量発生してるみたい

しまれぽ

記事を書くのに少し時間が掛かっているので、たまにはリアルタイムな話題を書いていく。
私が住んでいるのは長崎県の対馬。対馬って名前は知ってるけど、どこにあるかイマイチよくわからない人多いと思います。私もその一人。長崎県っていうこともきちんと分かってなかったくせに移住した人です。そんなよく知らない場所によく移住したなって思うだろうけど、移住の理由は沢山魚を釣りたかったからという「釣り移住」です。対馬の場所は良く知らなかったけど、対馬は「釣りの聖地」と言われていることだけは知っていた。ちなみに対馬の場所はここ

対馬の地図

対馬は韓国に一番近い国境の島。どれくらい近いかというと、場所によっては韓国(釜山)が見えるくらい近い島

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この夏大量発生しているもの

今年の夏、全国的な猛暑が続く中、長崎県対馬市でもある現象が注目を集めています。それは、エチゼンクラゲの大量発生です。この現象は15年前にも大きな被害をもたらしましたが、今年もその再来とみられる状況にあります。今回はエチゼンクラゲの特徴が現状、そして活用の取組み事例について書いていきます。

これは、私が仕事用の車をとめてるすぐそばの港(かなり内側に入った場所)にいたエチゼンクラゲ。このクラゲが大量発生しているのです。

エチゼンクラゲとは

エチゼンクラゲ(学名:Nemopilema nomurai)は、鉢虫綱根口クラゲ目ビゼンクラゲ科に属する大型のクラゲ。見たことはあるけどよく知らない。

生息地

エチゼンクラゲの故郷は中国本土と朝鮮半島に囲まれた渤海、黄海、北部東シナ海沿岸部。初夏に発生したクラゲは対馬海流に乗って日本海に運ばれ、北上しながら成長する。秋には一部が津軽海峡を通過して太平洋側へ抜け、冬に日本近海で死滅している。

特徴

エチゼンクラゲは非常に大型で、傘の直径が50cm〜1mに達し、体重は10〜60kgになります。特に大きな個体では傘の直径が1.5m、体重が200kgにもなることがある。体の96%以上が水分で構成されている。

しまれぽ
しまれぽ

私が見たのも大きかったけど50㎝くらいだったと思うから、エチゼンクラゲの中ではそんなに大きくない方。

生態

主に小型の動物性プランクトンを餌とし、毒を持つ触手で捕まえて食べる。海面近くをゆったりと泳ぐイメージがあるが、刺激を与えると数十メートルも潜って逃げたり、障害物を上手によけて泳いだりする。また、餌を求めて水深150メートル程度まで潜ることもある。

生態系における役割

エチゼンクラゲには魚が寄りつくこともあり、特にマアジの稚魚が触手の間を隠れ家として利用し、クラゲが集めたプランクトンを横取りしています。また、死んで海底に沈んだエチゼンクラゲは、貝やヒトデ、カニなどの海底生物の餌となり、海底の食物連鎖に寄与している。

人への影響

エチゼンクラゲの大量発生は水産業に深刻な被害をもたらしている。魚網を破ったり、網の中の魚を傷つけたり、網にかかった重みで船が転覆するなどの問題が報告されている。

大量発生の原因

エチゼンクラゲの大量発生にはいくつかの原因が考えられています。

  • 海水温の上昇
    地球温暖化に従って海水温が上昇
  • 富栄養化
    沿岸部の工業化により、プランクトンが豊富になり、それがクラゲの餌となっている
  • 漁業の乱獲
    捕食者である小魚や大型魚が減少し、クラゲが大繁殖した
かすまきちゃん
かすまきちゃん

海水温の上昇と生態系の変化は今年よく聞いているよね

対馬の状況

エチゼンクラゲの大量発生は15年前にも起こったようで、その際の被害はかなり大きかったらしい。大量発生の原因としては海面の温度上昇や、工場が増え、その排水によりプランクトンが多くなり、豊富な栄養源の大量発生が原因ではないかと言われている。
被害では特に定置網への被害が大きく、大量発生の定義では一つの定置網に500匹のクラゲが入ったら「大量発生」に対し、7月には3000匹入っていたのが見つかったとか、、、

かすまきちゃん
かすまきちゃん

一つの網がほぼクラゲ状態なのでは!?

海水浴場にも入ってきているみたいなので注意が必要。毒性は軽度みたいだけど、やっぱ痛いみたいなので、クラゲが入ってきている時は泳ぐのは控えよう。

エチゼンクラゲの活用

一方でエチゼンクラゲを活用しようとする試みも進んでいる。

食料として

  • クラゲ入りのアイス、クッキー、餅、ラーメン等調理素材として利用されている。
  • 中国では夏から秋にかけて生のエチゼンクラゲを使った料理が提供されている。細くカットしてクラゲを冷たい甘酢や黒酢スープで食べる料理が人気
かすまきちゃん
かすまきちゃん

クラゲ食べてみたい

従来の食用クラゲで行われている塩蔵処理はエチゼンクラゲは適していないので塩クラゲには不向きらしい

薬として

エチゼンクラゲからとれるムチン型タンパク質「クロムチン」は変形関節症の治療薬としての可能性があり、現在研究されている。

肥料として

砂漠緑化のためクラゲの有機物をの肥料(くらげチップ)として利用することで、さばく地帯の植物の成長を促進し、緑化を進める試みが行われている

今回の学び

  • エチゼンクラゲの増加の原因としては、地球温暖化による海水温の上昇や、中国沿岸部の工業化による海水の富栄養化、乱獲による小魚や大型魚の稚魚の減少などが推測される。
  • 現状を悲観するだけではなく、活用へ向けた視点を持つことも大事である。
  • 今のところ表立って被害は聞こえてきてないが水産業を主力としている対馬にとっては悩ましい問題である。

※エチゼンクラゲは厄介者のイメージから風評被害があると言われ、呼び方に関しては大型クラゲと表されることが以前は多かったようだけど、最近の記事ではエチゼンクラゲと表記されていることが多かった。

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